射線科

射線科について

放射線科の仕事は大きく分けると画像診断、核医学、放射線治療、IVR(血管造影手技を用いた治療)になります。

画像診断はCT検査、MRI検査、超音波検査、血管造影といった画像から病気を探し出し(読影)、各科の主治医に報告をする仕事です。適切な検査を行い、迅速な報告書を作成し病気の診断のお手伝いをしています。核医学は放射性同位元素(RI)を注射し体の機能を調べる検査です。

放射線治療は体の外から放射線を当てて癌などを治療する技術です。近年治療機器の進歩が著しく、マルチリーフコリメータを使用することにより正常組織への照射線量を低減し、病変部により選択的に照射が可能です。IVRは血管造影の手技を用い、体の中の病変部に薬を注入したり、出血を止めたり、詰まった血管を広げたりする治療法です。

な疾患・治療

当科で担当する疾患は以下のとおりです。

画像診断、核医学診断、放射線治療、IVR(インターベンショナル ラジオロジー)を行っています。CT検査、MRI検査、シンチグラムは約75%読影を行っています。CT装置は256列と320列マルチスライスCTで、より早くより薄いスライスで撮影ができ、一度の検査で頭部、胸部、腹部の検査が可能になりました。心冠動脈、腹部動脈、四肢動脈が描出でき、スクリーニングや術前検査に有用です。MRI装置はGE社製1.5T装置1台と3T装置1台で、高画質の撮影ができます。拡散強調像が撮影できるようになり急性期脳梗塞の診断が確実になりました。放射線治療は新病院になったときに最新機種に更新され、より精度の高い放射線治療が行えるようになりました。乳房温存療法や前立腺腫瘍の3D-CRTを行っています。

フイルムレスになりPACSが導入され読影環境が一変しました。画像はサーバーに送られ、読影端末のコンピーターで読影しています。過去画像(サーバーに保存されているもの)との比較も簡単になり、快適な読影環境になっています。近年画像の量が多くなり、画像の質も向上し、読影量が増えています。CT検査は約30%が緊急検査で、その日に対応可能です。放射線治療装置はVarian社製Clinac 21EXで、CT画像を使った治療計画が行われ、正常組織への照射線量を低下し病変部により選択的に照射が可能です。

な医療設備・検査機器等

療実績(令和2年度実績)

CT検査
18,378件
MRI検査
4,232件
単純撮影
25,301件
造影検査
767件
シンチグラム検査
230件
放射線治療
1,647件
  • 前立腺
    770件
  • 食道
    173件
  • 右肺
    79件
  • 骨盤
    77件
  • 後腹膜腔
    66件
  • 63件
  • 胸椎
    52件
  • その他
    367件

療スタッフ

副院長 松本 俊郎(まつもと しゅんろう)
主な資格 日本医学放射線学会放射線科専門医
日本IVR学会専門医
日本核医学会専門医
日本核医学PET核医学認定医
日本超音波医学会専門医
日本消化器がん検診学会認定医
日本膵臓学会認定指導医
専門分野  
診断部
部長
小松 栄二(こまつ えいじ)
主な資格 日本放射線学会放射線科診断専門医
日本IVR学会専門医
専門分野  
趣味  
治療部 部長 矢野 達彦(やの たつひこ)
主な資格 日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医
日本医学放射線学会治療専門医
専門分野 放射線治療
趣味  

大分市大宇宮崎1509-2tel:097-569-3121(代) fax:097-568-0743

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JR敷戸駅より 徒歩15分 JR大分駅より タクシー20分

バス

宮崎バス停より 徒歩3分

自動車

高速道路より→光吉ICをおりて車で10分
大分中心街から→JR大分駅より10号線を走り、車で20分