放射線科
放射線科について
放射線科の業務は画像診断、低侵襲性治療の中核をなすInterventional Radiology(IVR)と放射線治療の3部門からなります。現在、放射線診断専門医2名と放射線治療医1名の計3名が常勤しており、非常勤放射線科医のサポートを受けながら日常診療に携わっています。
画像診断部門ではCT、MR、核医学検査の読影に加え、生理検査技師が行う超音波検査のバックアップを行っています。なお、画像診断読影レポートは翌診療日までにほぼ100%作成し、依頼医に報告しています。一方、IVRはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、日本語では「画像下治療」と訳されます。要はX線透視やCTなど画像ガイド下に細いカテーテルや針を使用し、出血に対する血管塞栓術や肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法、腹腔内や軟部組織の限局性感染巣に対する経皮的膿瘍ドレナージ等を行っております。体への負担が少なく、高齢の患者様も安心して受けられる治療法です。また、当院では婦人科医の常勤に伴い、近年子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE)を積極的に取り入れており、良好な治療実績を得ています。
低侵襲性治療の代表格である放射線治療は、体外から放射線を照射し、前立腺癌や乳癌、悪性リンパ腫等の腫瘍病変に対する根治治療を図るものです。マルチリーフコリメーターを使用することにより正常組織への被爆線量を低減し、病変部に選択的な照射を行うことが可能となっています。また、癌による症状を和らげる目的での緩和照射も行っています。
放射線科診療実績(令和6年度)
画像診断機器に関しては、2021年に256列 dual-energy CTが導入されたのを皮切りに、2022年に3T MRI機器、2023年にバイプレーンシステム血管造影装置、2024年に新世代320列エリアディテクターCTが導入され、現在フル活動しています。また、2025年の3月には核医学検査装置が更新され、最先端の医用画像ネットワークのサポートとともに最高の画像診断・IVR環境が整いました。画像診断機器や検査内容の詳細につきましては、放射線部の頁(部門・チーム紹介)をご参照ください。
以下に令和6年度の放射線科診療実績を掲載いたします。
- CT検査
- 16,107件
- MRI検査
- 4,388件
- 核医学検査
- 250件
- 一般X線撮影
- 14,428件
- X線造影検査
- 1,726件
- 放射線治療
- 69名(1,278回)
- 画像診断レポート作成
- 20,738件
診療スタッフ
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副院長 | 松本 俊郎(まつもと しゅんろう) |
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主な資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本IVR学会専門医 日本核医学会専門医 日本超音波医学会専門医 日本消化器がん検診学会認定医 日本膵臓学会認定指導医 |
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専門分野 | 画像診断・IVR |
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診断部 部長 |
小松 栄二(こまつ えいじ) | ![]() |
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主な資格 | 日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本IVR学会専門医 |
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専門分野 | 画像診断・IVR |
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治療部 部長 | 矢野 達彦(やの たつひこ) |
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主な資格 | ||
専門分野 | 放射線治療 |
電車
JR敷戸駅より 徒歩15分 JR大分駅より タクシー20分
バス
宮崎バス停より 徒歩3分
自動車
高速道路より→光吉ICをおりて車で10分
大分中心街から→JR大分駅より10号線を走り、車で20分