放射線部
大分市医師会立アルメイダ病院 放射線部のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
当放射線部では、現代医療に欠かすことのできない各種の放射線診断・治療機器を完備し、以下のような幅広い検査・治療を行っています。
- 一般X線撮影
- CT(コンピューター断層撮影)
- MRI(磁気共鳴画像診断)
- 血管造影検査
- 透視検査
- 骨塩定量検査 (骨密度検査)
- 核医学検査 (シンチ検査)
- 放射線治療
当院は三次救急医療センターとして指定されており、緊急時に必要な高度な検査機器を導入し、24時間体制で緊急検査に対応しています。患者様に安心して検査・治療を受けていただけるよう、高品質な撮影・検査・治療技術の提供に努めております。
さらに、当放射線部は大分市医師会の会員および登録会員の共同利用施設としての役割も担っており、地域医療への貢献を大切にした運営体制を整えております。
ご不明な点やご質問がございましたら、どうぞお気軽に放射線部スタッフまでお声かけください。
当院は画像診断管理認証施設として認定されています。
画像診断管理加算2
構成
- 診療放射線技師
- 19名
- 事務員
- 2名
資格取得者
- 第一種放射線取扱主任者
- 1名
- 放射線治療専門放射線技師
- 3名
- 放射線治療品質管理士
- 3名
- CT認定技師
- 3名
- 救急撮影認定技師
- 1名
- 放射線機器管理士
- 1名
- 放射線管理士
- 1名
- Ai認定診療放射線技師
- 1名
- 放射線被ばく相談員
- 1名
- 医療画像情報精度管理士
- 1名
年度別放射線部実績
MRI | CT | 放射線治療 (人数) |
ポータブル | 一般撮影 | DSA | 骨塩定量 | RIシンチ | 総件数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
令和2年度 | 4,232 | 18,378 | 78 | 8,731 | 16,570 | 86 | 186 | 230 | 51,593 |
令和3年度 | 3,885 | 17,465 | 93 | 8,384 | 15,699 | 74 | 151 | 290 | 49,468 |
令和4年度 | 4,155 | 17,632 | 94 | 8,395 | 15,100 | 61 | 353 | 254 | 49,659 |
令和5年度 | 4,102 | 16,580 | 89 | 9,602 | 15,393 | 92 | 366 | 278 | 50,461 |
令和6年度 | 4,388 | 16,107 | 69 | 9,493 | 14,428 | 60 | 338 | 250 | 48,960 |
MRI装置(GE社製 Explorer1.5T・Architect3.0T)
MRI(磁気共鳴画像診断装置)は強力な磁場と電波の力を利用し体内の詳細な情報を画像化する医療機器です。放射線を使用しないため被ばくの心配がなく検査を受けられます。特徴として急性期の脳梗塞の鑑別や心臓疾患、機能の評価、そして頭部、脊髄、腹部、乳腺、関節などの軟部組織の描出に優れております。そして造影剤を使用せずに血管を撮影することができますので動脈瘤や狭窄症などの疾患の診断に有効です。
当院のMRI装置、Explorer1.5TとArchitect3.0Tは2022年3月に導入いたしました。依頼内容、部位により使い分けしております。
※MRI装置は強力な磁場や高周波を使用しますので撮影中は騒音が発生し平均30分間狭い機械の中に入る検査になります。そして検査室に持ち込めない物が数多く存在します。身に付けている物から医療デバイスや体内インプラント、そして閉所恐怖症や妊娠の有無などもあり、検査前にチェックリストで確認して検査をするようにしています。
シンチカメラ検査(Siemens社製 Symbia Evo Excel)
微量な放射性医薬品を体内に投与し、その放射線を検出し画像化する核医学検査装置で、臓器や組織の血流や代謝などの情報を画像化、数値化することができます。当院は主に脳(脳卒中、認知症、てんかん発作など)、心臓(心筋梗塞、狭心症、心筋症など)骨(がんの転移など)の機能評価や治療効果などの診断に使用しています。
検査の内容で使用する放射性同位元素(RI)は異なります。また静脈注射後すぐに撮影するものや、3~7時間経過後から2日後など多種あり、また前処置が必要な検査もあります。わからないことがありましたらお気軽にお尋ねください。当院のシンチカメラ装置は2025年の4月に導入いたしました。
心カテ装置(島津社製 Trinias B8)
狭心症や心筋梗塞、心筋症、弁膜症のような虚血性心疾患、心機能障害、構造的な心疾患を疑う場合は冠動脈造影検査や心臓カテーテル検査を行い診断に利用します。急性心筋梗塞などの虚血性心疾患は血管形成術を行い、必要とあればステント留置術を実施します。また血管が閉塞してしまい先にガイドワイヤー(細くて柔軟性がある金属のワイヤーでガイドワイヤーを先行させることでカテーテルがスムーズに目的の血管まで進めることができます。)が進まない場合は冠動脈バイパス術を実施するかどうか判断するのに役立てることができます。
近年では狭窄があまり強くなく(中等度狭窄)、実際の症状の原因となる部分なのか判断することが困難なときがあります。そのような時は特殊な圧センサーが付いたガイドワイヤーで狭窄部の近位部と遠位部の圧の比を算出(心筋血流予備量比:FFR)することで血流量がどれだけ低下したかがわかり、心筋の虚血の評価ができるようになりました。また冠動脈造影検査で明らかな狭窄や閉塞がないのに狭心症のような症状が現れることがあります。このような時はINOCA(虚血性非閉塞性冠疾患)の評価を行い、困難であった小さな血管の狭窄も発見できるようになりました。
当院のTrinias B8は2015年1月に導入いたしました。バイプレーン撮影装置(放射線を発生する装置と検出器が2個あるCアーム)なので1回の撮影で2方向の造影検査ができるので被ばく低減ができ、少ない造影剤量で身体の負担が少なく撮影できます。
血管造影装置(PHILIPS社製 Azurion ClarityIQ)
DSA(Digital Subtraction Angiography)装置を使用しカテーテルと呼ばれる細く柔らかい管を手首や太ももの付け根にある動脈から入れ、目的の血管や臓器で造影し血行動態や病変部の有無を知ることで治療に役立てます。放射線科はTAE(経皮的カテーテル動脈塞栓術)や経皮的膿瘍ドレナージなど、循環器科は経皮的血管形成術(PTA)や末梢血管治療(EVT)や、心カテ室使用中に発生した急性冠症候群(ACS)による冠動脈カテーテル治療(PCI)など、脳神経外科は脳血管造影で血管狭窄や動脈瘤、動静脈奇形などの診断や治療に活用し、血栓回収やステント治療(CAS)などの血管内治療も行います。
この装置は2023年3月に導入いたしました。バイプレーン撮影装置(放射線を発生する装置と検出器が2個あるCアーム)なので1回の撮影で2方向の造影検査ができるので被ばく低減ができ、少ない造影剤量で身体の負担が少なく撮影できます。
一般撮影装置
X線を使用する一般的な装置で、胸部や腹部、全身の骨を撮影するいわゆるレントゲン撮影装置です。その他、病室や救急初療室などで撮影できるポータブル装置やX線を使用してリアルタイムの動画として見ることができる透視装置があります。
一般撮影装置
- BENEO-FX 画像処理DR-ID900CL(FUJIFILM社製)
- 2台 2023年3月導入
- フラットパネル CALNEO(FUJIFILM社製)
- 複数枚 2023年3月導入


ポータブル装置
- シリウス130HP(青)(FUJIFILM社製)
- 2008年7月導入
- シリウス130HP(黄)(FUJIFILM社製)
- 2013年6月導入
- Sirius Starmobile tiara airy(FUJIFILM社製)
- 2021年9月導入

X線透視装置
- CUREVISTA(FUJIFILM社製)
- 2020年2月導入
- ZEXIRA DREX-ZX80(Canon社製)
- 2023年3月導入


OP室用X線透視装置
- OPESCOPE ACTENO
- 2台 導入
骨密度測定装置(GEヘルスケア社製 PRODIGY Fuga-C Lite)
骨密度検査は骨の中にあるカルシウムやミネラル量を測定する検査のことで骨粗鬆症という骨がスカスカになり骨折しやすくなる病気を調べる装置です。当院の装置はDEXA法という2種類のエネルギーの異なるX線を使用し透過率の差で骨密度を測定します。撮影部位は腰椎と大腿骨(片方のみ)です。低線量で撮影するので被ばくが小さく平均5分間くらいで全ての撮影が終わります。撮影後、腰椎のデータを使用して骨質(TBS:海綿骨構造指標)の評価もし、骨強度測定をしております。
画像処理機器
- ザイオステーション2PLUS
- 3台(アミン社製)
- AW
- 2台(GEヘルスケア社製)
CT撮影装置
Revolution CT
2020年導入。(GE社製256列エリアディテクターCT)
検出器:256列×0.625mm(160mmボリュームスキャン)
回転速度:最速0.28秒/1回転
開口径:800mm
ディープラーニング再構成技術:TrueFidelityImage
モーション低減処理:SnapShot Freeze(心臓専用)
デュアルエナジー撮影:Gemstone Spectral Imaging、Rapid kV switching方式
Aquilion ONE INSGHT Edition
2024年導入。(Canon社製320列エリアディテクターCT)
検出器:320列×0.5mm(160mmボリュームスキャン)
回転速度:最速0.24秒/1回転
開口径:800mm
ディープラーニング再構成技術:AiCE
超解像ディープラーニング再構成技術:PiQE
モーション低減処理:CLEAR Motion
デュアルエナジー撮影:Spectral Imaging、Rapid kV switching方式
両機種とも開口径80cmのワイドボアにより従来のCT装置よりも圧迫感が少なく検査を受けることができます。
動きの抑制が困難な乳児や救急搬送された緊急CT検査でもディープラーニング再構成技術を使用することで従来機種よりも低線量・低被ばく・低ノイズかつ短時間で滑らかで美しい画像が提供できます。
また金属アーチファクト低減処理機能を使用することで義歯や股関節インプラント等からの金属アーチファクトを低減した画像を提供できます。
電車
JR敷戸駅より 徒歩15分 JR大分駅より タクシー20分
バス
宮崎バス停より 徒歩3分
自動車
高速道路より→光吉ICをおりて車で10分
大分中心街から→JR大分駅より10号線を走り、車で20分