臨床検査部
臨床検査科
認定検査技師の紹介
ごあいさつ
臨床検査部の部門紹介をご覧いただきましてありがとうございます。
平成26年4月より(旧)臨床検査部と病理部が合併し新たな臨床検査部としてスタートしました。
現在は、臨床検査科(常勤43名、非常勤1名)病理診断科(14名)事務課(16名)の74名で、医療に貢献するべく日夜業務に励んでいます。
臨床検査科では、血液・尿などの臨床材料の分析や培養などをおこない、病気の診断・治療・予後の判定に重要な指標を臨床側に提供しています。
病院内緊急検査室では24時間体制で検体検査や輸血検査を実施し、FAX等で迅速に結果をご報告しています。
また、大分県からの委託を受け、県内で出生したすべての赤ちゃんの新生児マススクリーニング検査を実施しています。
病理診断科では、組織や細胞を顕微鏡で観察し病変の有無や重症度を診断しています。
臨床検査部では各団体(日本医師会、日本臨床検査技師会、大分県医師会)の外部精度管理調査にも参加し高い評価を得ています。
また、日本臨床衛生検査技師会の精度保証施設認証を取得しております。
正確で迅速な検査結果をお届けできるように、臨床検査部一同最善をつくしてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
臨床検査部 電話番号一覧
臨床検査部 | |||
臨床検査科 | 事務課 | 病理診断科 | |
検査棟2、3階 | 病院1階 | 検査棟1階 | 検査棟3階 |
567-6611 | 569-3121 | 567-6623 | 567-6631 |
生化学検査 免疫血清検査 血液一般検査 新生児マススクリーニング検査 直通567-6616 細菌検査室 直通567-6617 |
緊急検査室 ※輸血部業務を兼任 内線1139 生理検査室 内線1164 |
事務係 集配係 |
※緊急検査室では、宿直体制でアルメイダ病院および会員施設からの緊急検体に24時間対応しています。
※臨床検査科:(月)~(土)は通常業務 8:30から20:45(ただし細菌検査室は19:30まで)
※病理診断科:(月)~(金)は通常業務 8:30から18:00
(土)は当番体制(検体処理のみ)13:00から18:00
業務内容
安心して検査を受けていただくために・・おもな検査のご案内です。

【生化学】
生化学検査では、検査科受付全般、検体分注、生化学検査、外部委託検査を8名の技師で担当しています。
1時間に2400テストを処理できる自動分析装置を2台と自動希釈でHbA1cの測定ができる分析装置を使用し検査を行っています。
検査の御依頼から結果報告まで、迅速・正確を常に心がけ検査結果をご報告いたします。
【免疫血清検査】
免疫血清検査は病気の診断や治療効果の判定に有用な検査です。
当検査室では感染症・腫瘍マーカー・内分泌検査・血中薬物濃度・アレルギー検査などを種々の全自動免疫測定装置と用手法検査にて4名の技師が担当しています。
また、外来時の診断前検査・緊急OP前検査・針刺し事故検査・会員施設からの至急検査にも対応し、迅速かつ正確に質の良いデータをお届けできるよう努めています。
【血液・一般検査】
血液・一般検査では、血液検査・凝固線溶検査・一般検査を8名の技師で担当しています。
血液検査(血球計数・白血球分類)・凝固線溶検査では、全自動分析装置を運用し検査を行っています。
白血球分類については「鏡検」でのご依頼分だけでなく、「自動分析」でのご依頼でも目視判定基準に該当した場合は標本を作製し、顕微鏡で白血球・赤血球・血小板の形態を確認して診断に有用な形態異常を見逃さないようにしています。
一般検査では、尿(尿一般検査・尿沈渣)・便(便ヘモグロビン定性・虫卵検査)・体腔液の検査を主に用手法検査で行っています。
血液・一般検査は用手法検査や顕微鏡で観察する検査が多い部門ですので技術と知識の習得に努め、信頼性の高い検査情報を出来るだけ早くお届けできるよう心がけています。
【細菌検査室】
細菌検査室では、一般細菌や抗酸菌の塗抹検査・同定検査・薬剤感受性検査、病原大腸菌の血清型別検査や腸管出血性大腸菌のベロトキシン定性法、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス抗原検出検査、抗酸菌の遺伝子検査、QFT検査など多岐にわたり検査を行っています。
また、2月~4月の大分市の花粉観測も担当しています。
臨床微生物の特定・報告により、適切な診断や治療に貢献するとともに、耐性菌検出状況などの情報の発信源として感染管理の一翼を担うことも細菌検査室の大切な任務だと考え、日々の業務に取り組んでいます。
【緊急検査室】
緊急検査室は院内、会員施設の至急検体、また入院患者さんの急変に対して24時間、2交代制で対応しています。
項目は生化学検査、血液学検査、血液凝固検査、尿一般検査、免疫学的検査、血液ガス分析、輸血検査等約90項目の検査を行なっています。
全ての検査項目に迅速性が求められ、40分以内には電子カルテ上で検査結果が見れるようになっています。
輸血検査は血液型、不規則抗体検査、交差適合試験等を行っています。
れらの検査を行なうことにより安全な血液製剤を輸血できます。
また、血液製剤において管理も緊急検査室で行っており、緊急輸血に対応できるようにしています。
さらに血液製剤の適正使用の推進、一元管理を行っており、患者さんにより安全な輸血医療を提供しています。
【生理検査室】
生理検査室は、心電図をはじめとした循環機能検査、肺機能検査、脳波・神経検査、様々な部位の超音波検査、心臓カテーテル検査など、臨床検査部の中で患者様に直接係る検査を行っています。
患者様の立場になって、患者様が安心して検査を受けられる環境作りを心がけ、日々笑顔で正確なデータを臨床へ提供できるように技師全員で努めております。
【新生児マススクリーニング検査室】
当部署は大分県より委託を受け、県内で出生した新生児を対象に、新生児マス・スクリーニング検査を行っています。
2014年4月より質量分析装置を用いた新たな検査法(タンデムマス法)が導入され、スクリーニング対象疾患はアミノ酸代謝異常症5疾患、有機酸代謝異常症7疾患、脂肪酸代謝異常症4疾患、および従来からの対象疾患であるガラクトース血症、先天性副腎過形成症、先天性甲状腺機能低下症の計19疾患となりました。このスクリーニング検査を契機に対象以外の疾患が見つかることもあります。
外部精度管理として、国立成育医療センター研究所が実施している外部精度管理や、パイロット研究として行われているブラインドサンプルテストに参加しております。
またタンデムマス法については、世界の検査施設が参加しているアメリカの精度管理プログラムにも参加する予定です。
精度管理につきましては検査段階だけでなく、それ以前の段階から必要です。
たとえば採血用のろ紙は、厚さや重さなどが管理された専用のものが用いられています。
採血時における精度管理はさらに重要です。ろ紙に採取される血液量が多過ぎ(重ねづけやろ紙の両面からの塗布など)ても少な過ぎても、偽陽性や偽陰性の原因となり、正しい検査結果は得られません。
そこで標準的な採血法(採血のコツを含めて)のビデオを作成いたしましたので、採血を担当される皆様には、ぜひご覧いただき、適正な採血をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
なお、ここで用いている『クイックヒールランセット』( ベクトン・ディッキンソン社製 )は穿刺時に刃が曲線を描くように作動するため、一般的なランセットよりも穿刺の深さは浅いのですが、適切な血液量が得られやすくなっています。
また穿刺後は針が自動的に本体内部に格納され、針刺しを防ぐ機能もあります。
【事務課】
臨床検査部事務課は、事務係4名・集配係12名で構成されています。
事務係は、会員医療機関よりご依頼いただいた検査の料金請求業務が主な仕事です。 その他に会員施設よりお問い合わせによる検査保険点数や解釈等の回答、特定健診業務の支援を行っています。
集配係は、会員施設を6地区に分けて1日3回集配業務を行っています。
時間帯は午前10時~午後1時・午後2時~午後5時・午後5時~午後6時30分となります。
また、緊急に検査を要する検体に対しては別に集配担当の車を待機させており、ご連絡があれば臨機応変に対応できる体制をとっています。
日曜・祭日に関してましても日直制を採用し午前8時30分~午後5時の間集配業務を行っています。
それ以外の時間に関しましても緊急検査室へお問い合わせいただければ対応致します。
病理診断科
ごあいさつ
病理診断科をご紹介いたします。病理診断科は、常勤病理診断医:和田純平、非常勤病理診断医:4名、臨床検査技師:13名、受付事務:2名で業務を行っています。アルメイダ病院の入院・外来と大分市医師会に所属する病医院や検診センターおよびその他の多施設から依頼されたさまざまな病理検体の検査を行っています。
当病理診断科の年間検査件数は、組織診断:約11,000件、細胞診断:約30,000件、術中迅速診断:約120件です。
病理診断科では、全員が迅速且つ正確に、安全な環境での職務に努めています。
保有資格
臨床検査技師13名、細胞検査士(JSC)10名、国際細胞検査士(IAC)5名
業務内容
【細胞診断】
患者さんから採取した尿、体腔液や病変部の擦過などにより得られた細胞でプレパラートを作製後、顕微鏡で鏡検し、良性・悪性などの病変の推定を行う検査です。鏡検は細胞検査士が行い、病理診断医と検討後、報告します。
【ベッドサイド細胞診】
ベッドサイド細胞診検査は、臨床医からの依頼により、細胞診に習熟した細胞検査士が臨床現場に赴き、その場で、標本作製を行い、直ちに顕微鏡で鏡検し、診断に十分な検体量が確保できているか、診断に適した部位からの組織や細胞が得られているか、ということを判断するものです。そのため、量的や質的に検体不良の場合には、臨床医に再度検体採取をお願いすることで、検体不適正症例を減少させ、組織診断や細胞診断の精度をより高めることが可能となります。
【生検や切除された組織の組織診断】
皮膚や臓器からメスや鉗子を使って組織検体を採取し、プレパラート標本を作製後、顕微鏡で鏡検し、良性・悪性の鑑別や腫瘍の性質を調べます。
【手術により摘出された臓器の組織診断】
摘出された病変の悪性度や腫瘍の深さ・広さ、転移の有無などを調べます。病変部が全て採りきれているのか、追加切除が必要なのかを判定します。また、これらの組織検体を使用し、各種遺伝子検査を行うことで有効な治療薬の選定や今後の治療方針の決定にも役立ちます。
【術中迅速組織診断】
手術中に行われる検査です。手術中に切除した組織の一部を凍結し、切片を作製することで迅速にプレパラートを作製することが出来ます。鏡検で腫瘍部分が完全に切除されているかや腫瘍の性質などを手術中の執刀医に直接報告することで、術式の確定や変更の参考となります。
【病理解剖】
亡くなられた患者さんの直接的な死因や治療の効果、病変の進行具合などを調べます。
精度管理について
- 日本臨床細胞学会施設認定制度コントロールサーベイ(日本臨床細胞学会)
- 日臨技臨床検査精度管理調査(日本臨床衛生検査技師会)
- 臨床検査精度管理調査(大分県医師会・大分県臨床検査技師会)
- 日本病理精度保証機構外部精度評価(日本病理精度保証機)
上記の精度管理調査に参加することで精度を保ち、正確な検査結果をお届け出来るよう努力しています。
施設認定について

- 日本病理学会研修登録施設(日本病理学会)
- 日本臨床細胞学会施設認定(日本臨床細胞学会)
上記2つを保有しています。
婦人科細胞診について
当病理診断科では子宮頸がんのスクリーニングにLBC(液状化検体細胞診)BDシュアパス™ 法を導入しており、従来法にくらべ、検体採取から結果までのプロセスで、検査室、医師、患者さんに多くの改善をもたらしています。子宮頸部細胞診検査におけるBD シュアパス™ 法は、サンプリングエラーを防ぎ、標本の不適正率を低減します。過剰な炎症細胞や血液、粘液といった検体の状態に関わらず、適切な標本を作製できるため、従来法よりも異型細胞の検出率の向上が期待できます。また、ヒト・パピローマウイルス(HPV)の検査も同時に行えるのも大きな利点です。(※当病理診断科では細胞診検査とヒト・パピローマウイルス(HPV)の同時検査も行っています。)
サーベックスブラシ™ ・コレクションバイアルの細胞採取方法についてはこちらの動画をご覧ください。
→ 動画はこちら(婦人科病医院会員様向け)
子宮頸がんを知る
子宮頸がんは発がん性ヒト・パピローマウイルス(HPV)の長期間の感染が原因で引き起こされることが解明されています。
→ 詳しくはこちら(一般の方向け)
当病理診断科の細胞検査士はLOVE49プロジェクトに参加しています
LOVE49プロジェクトとは・・・
20代、30代の若い女性に急増中の子宮頸がん。多くの若い女性が子宮を失い、年間3500人が命を落としています。子宮頸がんは、定期検診によってがんになる手前の細胞を発見し、予防ができる唯一のがんです。先進国で一番検診率が低い日本の現状を変えるべく、検診への後押しを致します。子宮を愛すること、子宮頸がん定期検診の必要性をつたえること。そして速やかな医療機関へ受診を後押しすることを目的としたプロジェクトです。
細胞検査士会では、4月9日を中心に子宮を愛する全国アクションを1,000人の会員が活動します。全国47都道府県で細胞検査士・医療従事者が中心となりLOVE49街頭アクションを展開しています。
近年の活動場所
2024年4月14日 パークプレイス大分
2025年4月13日 パークプレイス大分
上記にて子宮がんについての資料やグッズを配布しました。
組織診検査・細胞診検査の検体提出の仕方などについてのお問い合わせはこちらへ
病理診断科連絡先
電話:097-567-6631 FAX:097-567-1496
勤務時間:(月)~(金)は通常業務 8:30から18:00まで(土)は当番体制(検体処理のみ)13:00から18:00まで
電車
JR敷戸駅より 徒歩15分 JR大分駅より タクシー20分
バス
宮崎バス停より 徒歩3分
自動車
高速道路より→光吉ICをおりて車で10分
大分中心街から→JR大分駅より10号線を走り、車で20分